自律神経失調症・うつ病を改善する体力について

体力は4種類

あの人は疲れしらずで体力がある、あのひとはすぐ休むから体力がない・・など、
私たちは「体力」という言葉を日常的に使っていますが、その際の意味合いは
活動できるか否かという、「運動力」の意味で使っていることが多く見られます。

「運動力」も体力のひとつですが、他に3つの体力があり、合計4つに分けられます。
(分類によっては増減しますが、あくまで当院の考え方です)

1.運動力

運動・労働するための力。脳・体を動かすための力で、肉体労働・頭脳労働・スポーツなど
が運動力に入る。運動すれば疲れる、働きすぎも疲れるので、体力がなくなる感覚が
理解できると思います。

自律神経失調症・うつ病の方は体力全般が落ちるので運動力も落ち、機敏に動くことが
できなくなる。

2.免疫力・・・バイ菌・ウイルスが体に入ったときにやっつける力。

風邪のウイルスや菌が体にはいっても、風邪をひく人・ひかない人、症状が出る人
・でない人がいるのは、この免疫力の強さによります。自律神経失調症・うつ病の方は
免疫力が低下しているので、風邪に限らず色々な病気になりやすい。

3.治癒力・・・傷・病気を治す力。体は自分自身で傷・病気を治す力を持っている。

これを治癒力といいます。治癒力が高いと、病気・ケガは早く治る。
体は治るためにはなにが必要で、どうすればいいかがインプットされているので、
体がその通りに動くと、病気・ケガは早く治る。

自律神経失調症・うつ病の方は、治癒力が低下しているので、風邪が治りにくかったり、
その他の病気が治りにくかったりします。

4.調整力・・・血圧や体温を常に一定に保つ力。ホメオスタシス(恒常性)ともいう。

体温が35〜37℃に保たれているのはホメオスタシスの働きです。
温度・湿度の変化というストレスがあるとします。すると調整力は体を一定に保とうと
様々な反応をします。

体が冷たくなれば、ふるえを起こし、筋肉で熱を作り、体が熱くなれば、汗をかいて体を
冷やそうとします。体の歪みも軽いうちは自分で治ろうとする力があります。
寝返りは体の歪みを治しているといわれています。

自律神経失調症・うつ病の方は、調整力が落ちているため、顔だけほてる・手足が冷える
微熱がでるなど、体の微調整ができなくなる方がいます。

4つの体力はエネルギー源を共有

4つの体力のエネルギー源は同じです。そのため1つのエネルギーを大きく使うと、
残りの体力はエネルギーを使えなくなります。

わかりやすくすると、4つのエネルギーの合計が10とします。仕事で働きすぎて、運動力を
7消費。残りは3ですが、これを免疫力・治癒力・調整力で分けると1ずつしかありません。
免疫力が3必要な場合、エネルギーが足りないために免疫力が弱くなり、
風邪を引いてしまいます。
さらに治癒力もエネルギーが足りないために、なかなか良くなりません。
疲れていると(体力が落ちていると)風邪をひくのはこのためです。

頑張りすぎる方の場合、気力で補おうとしますが、これは無理にエネルギーを絞り出し
ているので、いずれは無理が効かなくなります。無理をしてきたために、このままでは
生命維持が危険(過労死する)と脳・体が判断し、電気を使いすぎるとブレーカーが
落ちるように、うつ病・自律神経失調症にして体を動けなくしてしまいます。

うつ病・自律神経失調症になってしまうとココロ・カラダの両方が非常につらいのですが
生命を失うという最悪の状態だけは回避されます。

このように、うつ病・自律神経失調症は体を生かすための反応でもあるのです。

うつ病・自律神経失調症にならないためには

4つのストレス(精神的ストレス・構造的ストレス・化学的ストレス・気候的ストレス)
を支えているのは体力です。体力が充実していればストレスをしっかり支え、
押しつぶれません。
しかし、体力が落ちていると支えきれず、ストレスに潰されてしまう。
つまりうつ病・自律神経失調症になってしまいます。

うつ病・自律神経失調症を予防するには、ストレスに負けないように体力を
充実させること、4つのストレス自体を減らすことです。
体力は休養・睡眠に
よって回復するので、しっかり休養をとり質の良い睡眠をとるようにしましょう。
質の良い睡眠がとれない場合は量(時間)を増やして補います。

食事はバランスよく摂り、お風呂はシャワーで済ませずに湯船に入りましょう。
運動に関しては、体力がないときは無理をしなくて結構です。まずは休養をし、
体力を回復させます。その上で無理なく疲れない範囲で行うといいでしょう。

4つのストレスは、それぞれのストレス自体を減らすこと・休養をとることが
対策になります。

精神的ストレスの予防は、運動やカラオケ・ショッピングなど各自お好みのストレス解消法
を行ってください。

構造的ストレスである、肩こりや腰痛がある方は、悪くなる前に整体・カイロ・針灸などを
受けて体を良くしておきましょう。

化学的ストレス予防は、主にバランスのとれた食事をとることです。和食のように魚・海藻
大豆食品・緑黄色野菜を中心にとるといいでしょう。肉食は太りやすいだけではなく
神経を興奮させやすくしてしまうので、ほどほどにしてください。

化粧品や塗料などはカラダ害のないものを使ってください。

気候的ストレスは、これは仕方のないことですので、天気が悪いと体調が悪くなりやすい
ことを知っていることが予防になります。

以上の予防法は無理して行わないでください。やる気がでない場合は休養が足りないので、
まずは休養をしっかりとり、体力を回復してから行いましょう。

うつ病・自律神経失調症の疑いがある場合は、自己判断せずに医療機関にかかりましょう。
その上で、自律神経専門の整体などの手技療法を行い生活の見直し・改善を行い
4つのストレスを減らすことで、うつ・自律神経失調症は良くなっていきます。

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